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[ エネルギー業界 ]

【アジャイル開発支援事例】スタートアップガイドライン策定によるアジャイル体制改善

地方電力会社

MSOLにおける、アジャイル開発支援の事例をご紹介します。

本事例は、地方電力会社における、全社のアジャイル推進を目指し、アジャイルスタートアップガイドラインを3か月でアジャイル的に作成を行った事例です。
なぜ・どのように過去のアジャイルプロジェクトがうまくいかなかったのか、それを解決するためにはどのような進め方が必要なのか、MSOLが入りスタートアップガイドラインを作成し、改善のループを作ることに成功した事例といえます。

アジャイルコーチ:渡会健(わたらい たけし)

  • Business Agile Dept. / Director
  • PMI日本支部 アジャイル研究会 元代表
  • IPA アジャイルWG メンバー

財閥系宇宙ソフト会社とITコンサルにてウォーターフォール+PMを約20年弱実施。2008年にアジャイルに出会ってITコンサルを辞め、アジャイルを実践するため中小SIerに入り 10年積み重ね、その後MSOLへ入社。約15年弱のアジャイル歴。

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アソシエイトアジャイルコーチ:楠川 達也(くすかわ たつや)

  • Business Agile Dept. Agile Gr.
  • PMI日本支部 未来創造WG 未来創造コミュニティ代表

在学中の体育会の経験からMSOLに興味を持ち20214月に入社。
Business Agile Dept. Agile Gr.にて主に「アジャイル」をメインテーマとして基礎を学び、認定スクラムマスター 資格を取得。その後、アジャイルの研修の設計・作成や、お客様先のアジャイルスタートアップ ガイドライン策定や、アジャイルプロセス導入・定着支援に携わる。

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支援の背景

スタートアップガイドライン策定のMSOLDigitalへの支援ご依頼の背景としては、クライアント内にてアジャイルの開発標準があるもの、社内の文化や今までの経験値がマッチせずアジャイルが定着・浸透しないことがありました。このような状況の中、全社でアジャイルを推進するためのドキュメントを作成したいという相談をいただき、ご支援を開始しました。

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「アジャイルを導入したけれど、うまくいかない」というケースは多々あります。その原因の多くは、いわゆる教科書的なアジャイル標準を導入した結果、組織文化やそれまでのやり方にどうフィットさせるかまで吟味されていなかった、という点にあります。

今回、MSOLのアジャイル支援の知見を活かし、組織内に浸透させることのできるスタートアップガイドラインを策定したことが本プロジェクトのキーとなります。

支援概要

  • アジャイルスタートアップガイドラインの策定: PowerPointを使用して、直感的かつ分かりやすいドキュメントを作成。
  • 社内ステークホルダーへの説明会実施: ガイドラインの目的と内容を説明し、組織内の理解を深める。

支援詳細

当プロジェクトでは、全社でアジャイルを推進するために、目的や対象読者、方向性などを協議し、アジャイルのサイクルを回しながらガイドラインの作成を進めました。アジャイルのサイクルの中で1週間では、ガイドラインの作成、レビュー、次に作成する章の計画、全体の構成の見直しをお客様と実施し、このサイクルを2か月ほど回し、ガイドラインを作成しました。

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ガイドライン策定におけるポイント

今回の策定に際し、以下2点が抑えておくべきポイントでした。

①    直感的に分かるドキュメント
文字だらけのガイドラインを策定しても、誰にも読まれず形骸化してしまいます。読んでいて直感的にわかりやすいドキュメントを目指し、イラストを中心に作成を進めました。

②    対象者別にドキュメントを分ける
作成していく中で、ドキュメントのボリュームがかなり多くなるであろうことが判明しました。そこでお客様と協議し、対象者別にドキュメントを2つに分けて作成するように方向性を調整しました。この進行自体、アジャイル的アプローチといえます。

実際に使用した目次案

ガイドラインの目次案について、オンラインホワイトボードツールMiroを使用し認識をすり合わせています。

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ガイドラインを策定したら、社内ステークホルダーに浸透させていくための支援が必要となります。そこでMSOLから社内ステークホルダーに向けて説明会を実施しました。

このガイドラインは一度策定して終わりではなく、ガイドラインをもとにお客様の組織で実際にアジャイルを推進し、その中で出てきた課題や教訓をもとに改善を繰り返します。この改善に終わりはありません。

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成果

・実践的なアンチパターンやプラクティスの記載:教科書的な知識だけでなく、経験則に基づく、実践的なアンチパターンやプラクティスや過去事例や教訓をふんだんに記載した実践的なガイドラインを作成したこと

・文化に合わせたガイドライン作成:過去の支援経験や週次での打ち合わせの会話をベースに、お客様先の文化に合わせたガイドラインを作成したこと

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ガイドラインそのものも大切ですが、MSOLが何より大切にしているのはお客様の価値を追求していくことです。

ひいてはアジャイル導入自体が重要なのではなく、本質的には、クライアント組織において価値あるプロダクト開発ができる体制が整うことです。

その意味においても、MSOLでは教科書的に正しいアジャイルを目指すのではなく、「お客様が一番良くなる方法はなんだろう」ということを常に考え、実行しています。

他にも多くの事例のより詳しい内容をお伝えすることができます。案件規模の大小や業種業界を問わず、また特殊な要件などの場合も、ぜひお気軽にお問い合わせ・資料請求ください。

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